1.相談・計画
望まれる条件は
ご満足のいく施設選びはたいへんな作業です。施設そのものを探し始める前に、入居予定者様自身の優先順位付けが大切です。医療依存度や介護度、希望地域やご予算等々、すべてにご満足頂ける施設は見つけづらいもの。かかりつけの医師やケアマネージャー、身近なご家族などと、相談することがスタートラインです。
場所や設備
居室は個室のご希望か、他のご入居者と同室の多床室、ご夫婦で同じ居室で暮らせる夫婦部屋などがあります。トイレや浴室、ミニキッチンの有無などもお部屋によって異なります。(日当たりや、備え付け家具・カーテン、浴室設備の充実度も様々です。)
ご本人が住み慣れた地域か、ご家族のお住まいの近くか、希望の地域や沿線、部屋の広さ、どのような設備が必要かを考えてみましょう。商店街に近く買い物が楽しみたい、ご家族の通いやすさや緊急時等の利便性も気を付けたいポイントです。
資金計画
入居後の生活費、賃料、管理費、食費、介護保険自己負担分、上乗せ介護費用など、定期的にホームに支払う月額料金の確認が必要です。また医療費、介護用品代、お小遣いなども忘れずに計算しておくことも大切です。暮らす期間と入居する年齢などを踏まえ、何年程度生活するかを想定し、途中での入院や身体の変化を考慮して資金計画をしておきましょう。
保証人の確認
通常の賃貸物件への入居と同じく、ホームへの入居も保証人が必要なケースが多くあります。保証人は年齢や収入などに制限がある場合もあります。(保証人がいない場合は、身元保証会社との契約が必要になります。)
2. 見学・体験入居
お客様のご要望をエスコートリフォーム相談員がヒアリングシートに整理します。
それにもとづいて候補となる施設を三か所前後、ご紹介します。
見学予約をした後に、相談者様の体のご負担を考慮しながら、見学同行いたします。
施設長との面談、施設見学、お食事体験等あわせて、一施設毎に1~2時間かけて見学します。スタッフの対応・ホームの清潔感や、雰囲気、食事の内容、入居者のご様子など、見学時のチェックシートを用意いたしますので、確認してみましょう。
1つのホームの見学だけでの判断は避けたいものです。(施設によっては体験入居サービスを提供していることもあります。)
3.申込み、ご契約
ホームに入居の意思を伝えます。(申込金が必要なホームもあります。)
入居に必要な書類一式をホームから受け取り、内容を確認し提出。
入居にあたって、施設長や相談員との面談や、入居審査があります。
重要事項説明書の確認
重要事項説明書には、職員の人員配置、退去となる要件、連携する医療機関などの記載があります。提供介護サービスの確認、有料サービスの範囲、クーリングオフの期間、入居金の初期償却、途中解約の場合の返還金の有無および返還期日 等確認が必要です。
記載文字数が多く、文字も小さい傾向がありますので、エスコート相談員がご要望に応じサポートします。
ご契約
ご本人、身元保証人(1~2名)で直接契約を行います。
重要事項説明書の読合せなどで、少しでも疑問に感じたところは確認しましょう。
事前にしっかり確認することで入居後トラブルは、避けることができます。
入居金がある場合は、支払方法や支払期限、償却期間中に契約解除をした場合の返還金額や返還時期を事前に確認しましょう。
必要書類参考
■ ご本人
- 実印
- 住民票(発行3ヶ月以内)
- 印鑑証明(発行3ヶ月以内)
- 金融機関の届出印
- 看護サマリー(病院から入居する場合)
- 診療情報提供書
- 健康診断書
- 介護保険被保険者証
- 後期高齢者医療又は健康保険被保険者証
■ 連帯保証人1~2名
- 身分証明書写し
- 実印
- 住民票(発行3ヶ月以内)
- 印鑑証明(発行3ヶ月以内)
4.入居
引越準備はご家族の支援を受けても、なかなか大変な仕事です。特に家具や思い出の品などの整理は、たいへんな作業です。入居者様ご本人の身体状態次第では、援助サポートも必要となります。是非エスコート相談員にご相談ください。
各種手続き
- ●住民票の移動(郵便物の転送)
- ●一人暮らしの場合は電気・ガス・水道の停止
- ●引越日・施設への入居日の調整(入院中の方は、病院と退院日の調整が必要となります。)
居室の家具レイアウト作成
居室の広さは概ね13㎡(7畳)から30㎡(16畳)程度。まずは部屋に予めあるクローゼット、収納を確認しましょう。収納が足りない場合は、中型タンス程度の準備を。またテレビ、小型冷蔵庫等、防炎カーテン等、施設毎に必要最低物品が必要です。施設サイドでも相談に乗ってくださり、快適な居室空間を作れると思います。また入居時当初の必要な服薬医薬品も忘れずに。
荷物整理と不用品処分
お荷物の整理と不用品処分は最も時間を要します。処分できず、持ち込めないものはトランクルームを利用する方法もあります。
不動産の処分
不動産は相続財産の為、家族間トラブルを避けたいものです。専門家の力を借りて検討する必要があります。また入居に伴う必要資金にも、充当できる可能性もあります。
売却するかどうか、リバースモーゲージ、リースバックを活用するのかも検討しましょう。
家は放置しておくと徐々に傷んできます。空き家管理サービスを利用することで対応可能です。